今回スティーヴ・ペリーの24年ぶりのアルバム、トレイシズ のアルバムジャケットについていろいろ調べている中で、STEVE PERRY関連のいろいろな資料や、ビデオクリップを見つけては、見てきました。
その中で、とくに印象に残っているもの、
珍しいと思ったものをちょっと紹介してみます。
私もこれは初めて見ましたが(見るというよりは聞くといったほうがいいでしょうか)STEVE PERRYがJOURNEYに加入する以前に、あるバンドのライブに飛び入りで
一曲歌ったときの当時の録音です。
PERRYさんのこういったものはとても珍しいと思います。
ビデオクリップの中の説明によると、
この録音は1974年の夏に、Hanford, California (ハンフォード、カリフォルニア州 )の El Rancho Inn (エル ランチョ― イン)で録音されたものだそうです。
演奏しているのはSan Andreas Fault(サン アンドレアス フォルト)というバンドで、そのバンドのライブに一曲だけSTEVE PERRYが飛び入りで参加したときの録音だそうです。
歌っている曲はSummertime. George Gershwin作曲の
Summertimeです。年代的にはバンドの方はJanis JoplinのSummertimeを意識しているんでしょうか。
歌い始める前の前録りが長いですが、
若きPERRYさんが歌いだすのはクリップの1:55あたりからです。
(その前もところどころPERRYと思われる声は入っていますが)
でもこのあたりでは声をまだ抑えていて、あまりPERRYらしさがないです。
そして、2:53あたりから、あーこれは確かにSTEVE PERRYだっていう感じのフレージングと歌いまわしが増えていきます。
全部を聞いていられない場合は4:38くらいから聞くと即座に、STEVE PERRYであることが感じられると思います。特に5:17以降紛れもなくSTEVE PERRYだっていう歌声と歌いまわしが、しばらく聞けます。
でもまだこの時点では声も歌い方も確立されていない感じですね。(まあ飛び入り参加の一曲だけで判断はできないですが)
こちらがそのビデオクリップです。
あ!!
いま気が付きました。このクリップを見ていて、そしてこれを書いていて。
この74年のライブ録音ビデオの中、0:20の所には、黒バックに白文字で、この日は誰かが”REEL TO REEL TAPE RECORDER”を持ってきてたので、それで録音したものだと書いてあります(英語でですね)。
REEL TO REEL TAPE RECORDERっていうのは日本語で言うとオープンリールのテープデッキです。
それでヒットしましたが、オープンリールテープデッキ、TRACESのアルバムジャケット裏面に描かれていますね。
※ピッタリなのは見つからなかったのですが、こういう機械です。
https://www.rewindmuseum.com/reeltoreelaudio.htm
裏面の白いドラムセットの向う側、お花畑の中に埋もれています。
これですね。ちょうどいい部分で使える画像がないので、筆者のCDのジャケットの
写真になりますが。ここですね。”UNIVERSAL”の下。”超える使用” の上に見えている白いのがそうです。
もっと大きい絵で見たい方はこちらのクリップの0:05秒くらいの所をフルスクリーンにしてみると拡大して見れたりします。(No Erasinのビデオです)
そして、そのまわりには、地面が割れて赤いマグマの流れが火山から続いています。
このクリップのバンド名 ”San Andreas Fault”(サン アンドレアス フォルト)は
日本語にすると。。。
そう、サンアンドレアス断層の事なんですね。カリフォルニア州にある巨大な活断層です。
そうです、このマグマの流れは地割、すなわち”断層”ですね。
だとすると!
マグマの”断層”とオープンリールテープデッキはこのSan Andreas Faultというバンドで歌った時のことを示しているのではないでしょうか。。
要はこのビデオクリップ(この録音、この日の出来事、思い出)の録音そのものを表しているのではないでしょうか。
きっとそうだと思います。偶然ではない気がします。
そしてもしかしたらその上にある金縁の額に入ったTRACESのアルバムジャケットの絵は、オープンテープレコーダーと並んで”記録”という概念をあらわしているのかもしれません。 ここはまだよくわからないですが。。
でも今日このビデオクリップを紹介して良かったです。
結果的にはこの記事が ”「TRACES」のアルバムアートを読み解く7” になりました。(笑)
でもこの記事の表面上のタイトルはこのままにしておきましょう(笑)。内密にはこの記事のタイトルは”「TRACES」のアルバムアートを読み解く7”という理解にしたいと思います。この記事を見てくださった方のみぞ知るこのサイトの謎にしておきます。(笑)
しかし、TRACESのアルバムアートワークは仕込みがすごいですね。
PERRYさん調べる甲斐があるものを作っていただきありがとうございました。
感謝です。
思いがけぬ解決に、きょうは今までの中でも一番 謎解き的な感覚を味わ
わせていただきました。
本当は、このビデオクリップ自体の経緯を説明しようかと思ったのですが、
それはまた今度ですね。
あくまで個人のメモとしてお読みくださいね。
今日はここまでです。
SOURCES / REFERENCES
https://www.youtube.com/watch?v=_EeCBNdZ5O4
Randy Lessley Music
Thank you Mr. Randy Lessley for sharing such a precious recording!
はじめまして。
理論的に詳しく&愛情を持って、丁寧にSteve Perryの事を書いていらっしゃる事に大きな感銘を受けました。
アルバムに関して、正に仰る通りで、誕生に至る経緯も含めなければ「TRACES」ではないと思います。自分の身近なSteve Perryファンには、どう思われているかは知りませんが、色々語り伝えております。
アートワークに関しても、嬉しい事に日本語で詳しく書いてくださっているので、もっと早くこちらの存在に気づいていたら…と思いつつ 拝読致しました。ずっとGogle翻訳を頼りに、本国のファンのTwitter上での考察を漁っていたので…(笑)
ご訪問ならびに、暖かいコメントをいただきありがとうございます。
最初はTRACESの経緯についてまでは、踏み込むつもりはなかったのですが、アルバムを聴いているうちに、そのように仕向けられたような感じです(笑)。 忙しく、なかなか思うように書けないのですが、また次の記事を書くエネルギーをいただきました。ありがとうございます。