きょうはSTEVE PERRYがすきなクリスマスソングの一曲として挙げていた

Dan FogelbergのSame Old Lang Syneについて書きました。

描写している出来事、それを表現する音、そして歌詞、すべてに見事な統一性がある、すばらしい楽曲です。

一気に書いた物ですが、この曲に出てくるストーリーを書いてみました。

メモ程度にお読みください。

音楽でそこそこ売れはじめていたDanは、1976年のクリスマスイブに家族とクリスマスを過ごすために地元(故郷)に戻ります。

実家でアイリッシュコーヒーに入れる生クリームがなくてDanは近くの食料品店に買い物に行きます。

その時、偶然にも高校時代の彼女に再開します。

彼女も家族とクリスマスを過ごすために地元に戻ってきていたのです。

Danは彼女に近づき、そっと彼女の袖もとに触れたそうです。

最初はDanがだれかわからなかった彼女でしたが、すぐに目を見開き

それが昔の彼氏のDanであることに気が付いたそうです。

彼女は驚いて、その時にハンドバッグの中身が床にこぼれて、
それで二人で笑って泣いて。

彼女の買い物の会計が終わるまで二人で話して、それからどうしてよいかわからず、

バーでも見つけて飲みながら話そうってことになって、外に出たものの、

その日はクリスマスイブ、営業しているバーなどなく、

二人は彼女の車の後部座席にすわって、話すことにします。

車内で食料品店で買ったビールで二人の再会に乾杯し、

お互いの知らない、時代について夢中で話し合います。

歌詞は終始、再会した二人のこういった時の良い意味でのぎこちなさや、

当惑が描写されています。

彼女は、建築家と結婚したこと、とてもまじめな人で、満足に生活してること。。

そしてレコード店でDanの写真を見かけて、きっといろいろうまく行ってるんだろうなって思ってたことなど。

Danは音楽生活について語り、ツアーの旅生活の過酷さなどを話したり、

夢中に二人の時間を取り返すように話したそうです。

知らなかった時間について聞いて、話せる喜びと、知らないことを聞かされる痛みがうまく表現されています。

やがてビールも無くなり、一気にいろいろ話しすぎて、話す事もなくなってしまいます。

もっと話していたかったけど、その場ですぐに話す事もなくなって、気まずくなってしまったのでしょう。

Danは車をおります。その時に彼女はそっとDanにキスをして、そして車で家へ帰っていきます。

歌の中のストーリーはこれで終わります。。

 

この中で描かれている女性はJill Greulichさん、Dan Fogelbergの 高校時代の彼女でした。この歌の出来事は本当にあった出来事だったのです。

このクリスマスイブから約5年たったある日、JillはDanの新曲をラジオで耳にします。

その曲がSame Old Lang Syneです。

Jillは、この曲を聞いた瞬間にすぐにこの曲が自分のことだってわかったそうです。

でも決して、それを口外することはありませんでした。

この時Jillさんは既に離婚していたそうですが Danの家族の事を想い

一言も人には話さなかったそうです。

曲は大ヒットし、Dan Fogelbergの方も様々なインタビューやトークで、幾度となくこの曲は実話なのか?

この女性は実在するのか?誰なのか?と聞かれたそうですが、

一度もそれについて語ることはありませんでした。

そして2007年にDanは病気で亡くなります。

Danが亡くなってから初めてJillはこの曲が自分とのエピソードであることを口にします。

そして曲の中で現実と置き換わっているのは2点だけだと。

それは彼女の瞳はブルーではなくて、グリーンであること。

そして彼女の主人は建築家ではなくて、体育の先生だったそうです。

あとは全部本当の出来事だと。

Danは曲の最後で自分の気持ちをこう書きまとめています。

Just for a moment
I was back at school
And felt that old familiar pain
And as I turned to make my way back home
The snow turned into rain

ほんの一時だったけど、
俺は高校に戻ったようだった。
そしてあの頃感じたのと同じ痛みを感じた。

彼女が過ぎ去ってゆくのを見届けて、
俺が帰ろうとして振り向いたころには、
雪は雨に変わってた。

もしかしたら、この曲はSTEVE PERRYの No Erasin’のモチーフのひとつにもなったのかもしれませんね。

もっと書きたいこともあったのですが、クリスマスが終わてってしまいそうなので
それはまた来年かな。。

正式なPVではないですが、これがいいかな。

 

 

Dan Fogelberg Same Old Lang Syne

 

Met my old lover in the grocery store
The snow was falling Christmas Eve
I stood behind her in the frozen foods
And I touched her on the sleeve

She didn’t recognize the face at first
But then her eyes flew open wide
She went to hug me and she spilled her purse
And we laughed until we cried

We took her groceries to the check out stand
The food was totaled up and bagged
We stood there lost in our embarrassment
As the conversation lagged

We went to have ourselves a drink or two
But couldn’t find an open bar
We bought a six-pack at the liquor store
And we drank it in her car

We drank a toast to innocence
We drank a toast to now
We tried to reach beyond the emptiness
But neither one knew how

She said she’s married her an architect
Who kept her warm and safe and dry
She would have liked to say she loved the man
But she didn’t like to lie

I said the years had been a friend to her
And that her eyes were still as blue
But in those eyes I wasn’t sure if I saw
Doubt or gratitude

She said she saw me in the record stores
And that I must be doing well
I said the audience was heavenly
But the traveling was Hell

We drank a toast to innocence
We drank a toast to now
We tried to reach beyond the emptiness
But neither one knew how

We drank a toast to innocence
We drank a toast to time
Reliving, in our eloquence
Another “Auld Lang Syne”

The beer was empty and our tongues were tired
And running out of things to say
She gave a kiss to me as I got out
And I watched her drive away

Just for a moment I was back at school
And felt that old familiar pain
And, as I turned to make my way back home
The snow turned into rain

Dan Fogelberg

 

References
The Story Behind Dan Fogelberg’s “Same Auld Lang Syne”

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