あまり情報が出てこなくなってしまったので、時間が空いてしまいましたが、”「TRACES」のアルバムアートを読み解く” のNo.6です。
過去の記事を見ていない場合はこちらがリンク付き目次です。

アルバムアートを読み解く1
アルバムアートを読み解く2
アルバムアートを読み解く3
アルバムアートを読み解く4
アルバムアートを読み解く5

毎回書いていますがあくまで個人のブログのメモとしての情報なのでそのつもりで読んでくださいね。

 

    • アルバムカバー正面のハイヒールの女性について:
      私はまだそのインタビューに出くわしていないのですが、PERRY自身がインタビューで、正面のハイヒールの女性については ”これは誰でもないただの女性です”と回答しているそうなのですね。
      BETTIE PAGEを象徴しているのではという話もありましたが、どうやらそうではないようです。この女性は1940年付近以降から活躍した”GIL ELVGREN”というイラストレーターの作品をベースにしていると思われるとのことです。
      以下の作品です。これは間違いなさそうですね。何かを表しているのかと思った頭の下の赤いものも、GIL ELVGRENの原画から引き継いでいるもののようです。赤いローブなのだと思いますが。

 

こちらの本の表紙ですね。

GIL ELVGRENさんは、いわゆる当時のPRETTY GIRL、 SEXY GIRL系のイラストを専門とされる有名なイラストレーターで1940年代50年代のCOCA COLAの宣伝で使用されるイラストを長年手がけてきた方でもあります。

 

次にその横のマイクに再び注目したいと思います。

  • アルバムカバー 正面のマイクは、以前STEVE PERRYがラジオDJを目指していた時の事を象徴しているのではないかと書きましたが、これは歌うこと(VOCALであること)を象徴している両面で取れるマイクのようですね。STEVE PERRYは長年NUEMANN M49というマイクをレコーディング時に愛用してきているそうで。このマイクはNUEMANN M49です。

 

これがNUEMANN M49です。

 

このマイクはもともと放送用で普及しましたがその後、ボーカルのレコーディング用として使い続けられてきたものです。なのでどちらとも取れるマイクなのですが、

もし、上に書いたようにこの横のハイヒールの女性が、特定の誰かではないとすると:

ここはちょっと意味合いが違って来るのではないかと感じています。

この女性は音符のTATOOが付いていますが、これは音楽、ミュージックビジネス、ロックの中の女性であることを表していて、その横の、レコード、マイク、骸骨と白い粉は、(お子様も見るかもしれないので)ここには書きませんが、ロックの象徴フレーズの三点セットを表しているのではないかと思います(笑)。
それがわからない方はそのフレーズが普及するきっかけとなったIAN DURYの1977年リリースの曲を調べてみてください。(笑)

だとすると、この付近のアイテム全体はロック/音楽ビジネスを表していて、赤いテールコートの男はそれに背を向けていることになります。

それらから去って行っているのかもしれません。

そしてその男に足がないのは、その時にはもう地に足が着いていなかったというような表現なのかもしれません。(ここはちょっと思ったレベルのメモになりますが。でも足を描いていないのは意図的だとおもうのですね。)

”地に足が着いていない”は日本語ですが、実は英語でも”didn’t have my feet on the ground”という表現がありほぼ同じ意味です。(英語の場合は ”have my feet on the ground”  地に足が着いているのほうが基本形ですが)
どちらの言語でもしっかり現実が見えていなかったとか、浮かれていたなどという意味です。

以前にPERRYはインタビューで、JOURNEY時代、売れてるロックバンドとして、それなりにパーティーもしたし、薬物系にも手を出したし、一通りのことはあったように発言していました。

で、PERRYはそのままでは自分はダメになると思ったんですね。自分が壊れてしまうと。
それがその後、JOURNEYからそして表舞台からの長きに渡り遠ざかる原因になってゆくのですが。

 

つい先日見たPERRYのインタビューで、PERRYがJOURNEY時代、
活動を休止してしまったことに関してこう発言していました。

今では、(アーティストが)自分を守るために、オフを取ったり、活動を休止したりすることはごく普通になってきてるが、あの当時は、誰もやってなかった。
周りからは全く理解されず、すごい周囲から評判がわるかったと。

あの当時は一度ロックを始めて売れたら、 ”rock rock till you drop” 、死ぬまで、ぶっ倒れるまでロックするのが当たり前の世界だったと。
それが”カッコよし”とされていたって。

そして、そのノリで行って、本当にいなくなってしまった人もたくさんいると。

 

特にJOURNEYのギタリストであるNEAL SCHONはツアー好きの人です。
本人がそう言っていますから。

ON THE ROAD(ツアー中)こそ自分の場所だというような事も言っていました。
今も奥さんを引き連れてツアーしていますね。

NEAL SCHON自身は、15歳からずーっとツアー生活で、PERRYがFRONTIERSのあとにJOURNEYを休止にした時に、初めてツアーのない生活に入ってどうやって生きていけばいいのかわからないくらいだったと、ジョーク交じりで言ってた記憶があります。

そして、その後
STEVE PERRYは、RAISED ON RADIOというアルバムで
”BE GOOD TO YOURSELF” (自分に良くしよう、自分にいいことをしよう)という曲を大ヒットさせて、JOURNEYからいなくなってしまうのですね。この時からPERRYの歌詞は思ってることに直結していたと思われますね。この頃はまだすべての曲ではないですが。

(そのあと一回は戻るのですが、その後もやはり自分の身体を大事にする方向を選び、二度ともどることはありませんでしたね。今の所)

対照的に、SCHON主導の、今のPERRYのいないARNEL JOURNEYは
依然たくさんツアーをしていますね。相変わらずツアー好きです。

そしてもう一つのとてもツアー熱心なバンドとダブル・ヘッドライナーで全米各地を回っていますね。(もう終わったのかもしれませんが)
もうこのバンドと回るのは2回目です。とてもコンビネーションがいいようです。

面白いのが、そのJOURNEYと各地を回っているこのバンド。
”rock rock till you drop”
というタイトル・歌詞の曲を大ヒットさせたバンドなんです。(笑)
そうDEF LEPPARDなんですね。
このバンドの在り方もまた一つの生き様ですね。(笑)

でもですね、
DEF LEPPARDってバンドはいいバンドですよ。もう一つの私の大好きなバンドです。特にバンドリーダーが素晴らしいですね。そうJOE ELLIOTです。

まあそれについてはまた今度。

今日はここまでです。

 

 

 

上の画像をフィーチャーしたクリップを貼っておきますね。

STEVE PERRY ‐ EASY TO LOVE

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