もし、売れてた頃のJOURNEYみたいな、
サウンドだけを求めているなら、
このアルバムは向いていないかもしれない。
サウンド嗜好のアルバムではありません。
でもジーンズに赤色のテールコートを着てステージの上を元気に駆け回っていた
あの男のその30年後の姿として最高のあり方かもしれない。
あの頃の姿を思い出しながらきくとまぎれもなくその延長上にある。
すごく落ち着いている。昔っぽくやろうと無理もしていない。
無防備で、すごく質素だけど、その深みは昔の何百倍も増した感じだ。
より心をメロディーに、そして言葉へ置き換えることができるようになって、
戻ってきた感じだ。
大切な人を亡くし
深い悲しみがあったのだろう。
悲しすぎると、人は開き直ったりおどけたり、笑ったり、
このアルバムの一曲ずつはそんな心のstate(状態)をとらえている気がする。
再会を喜ぶような明るい感じの曲で始まるけど、
最後のOctober in New Yorkに行きつく頃には
目頭が熱くなる。
曲順も素晴らしい。
たくさんのすばらしくキャッチ―なメロディーのラブソングを歌ってきた男が
キャッチ―な部分は捨て去り、
心の思いを見事に言葉に、そしてメロディーに変えている。
24年前のソロアルバムの”I am”、という曲の中で
この人は、こう歌っていた。
とても悩んでいた頃だったのだろう。
I am
Lost in a world of emptiness
I am
Learning to tell the truth
So many roads to choose
俺は
空虚な世界で方向を見失った
俺は
真実を伝える方法を少しづつ学んでいる
選ぶ道はたくさんあるけれど
PERRYさん、
正しい道を選んで歩んできたと思います。
この作品ができたわけですから。
多くの方がこの作品を聞いてTHANK YOU STEVEって言ってます。
私もそう思いました。
作詞が優れているだけの作品ならたくさんあるでしょう。
でもある人の人生の「真実 」 を、歌、楽曲そしてアルバム全体を通して
見れる作品はそうはありません。
PERRYさん、人生のストーリーをSHAREしてくれてありがとう。
しっかりSTORYは受け止めましたよ。
本当に THANK YOU FOR SHARINGです。
すばらしい作品をありがとう。
ちょっとそこらへんのアルバムとは重みがちがいますね。
ライフワークです。
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もしこの作品のCDを買って聞くなら
歌詞をよく見ながらじっくり聞いてください。
対訳もとてもよくできてると思いました。
是非YOUTUBEにアップされている
PERRYさんの昔のビデオやインタビューなども見て
昔どんなことがあったか少しわかった上で聞くと
より理解できる作品であると思います。
できれば先頭曲から順番に聞いてもらいたいと思いますが、
私のPERSONAL FAVORITEはこれです。
STEVE PERRY – MOST OF ALL
自分の大部分(とても大切なもの)を失ってしまったみんなへ。。って感じの歌です。
心が生み出すメロディーですね。そして詞がすばらしい。